第15回 ソラオトカフェ「衛星のつくりかた 〜宇宙開発の動向〜」

By terada, 2016年7月11日


今年の4月末、JAXAがX線天文衛星「ひとみ」の運用を断念したというニュースがありました。常日頃から宇宙開発の動向を追いかけていないような私にもこのニュースは聞こえてきました。ということはきっと大きな出来事なんだろうと思い、インターネットのニュースをチラチラ見たりしていました。原因は様々ありそうでしたが、人為的ミスであるとの報道も見かけました。

今回のゲストである赤澤さんは某企業にて日頃から衛星開発に携わっていらっしゃる方で、先日お会いした際にはいくつもの興味深いお話を聞かせてくれました。その中で1番興味深いと思ったのは、「衛星はすでに技術的には誰でも作れるレベルにまで来ている」というビックリなお話でした。もちろん、資金的な面、経験知による技術的なサポート、これまでの実績など、大企業でしか請け負えないものであることは想像に難くないのですが、しかしながら基本的な部分は組み立てることで、もはや誰でも作れるのだそうです!

先にも話題にした「ひとみ」の運用断念と、衛星が誰でも作れるレベルにきているという2つの現状には、現在の衛星開発に関わる問題や課題の存在も垣間見えるような気がします。

また、赤澤さんに「衛星の開発者として、プロジェクトが大きすぎて、全体像を見ることは難しいですか?」との質問を投げかけたところ、意外と全体像は把握していらっしゃるとのこと。ならば是非お話を伺おう!そして衛星のつくりかたを教えて頂こう!と思うに至ったわけです!!

衛星を打ち上げるにも、実際には多種多様な目的があり、それぞれ様々なタイプの衛星があると思います。以前のソラオトカフェでも準天頂衛星システムを取り上げたことがあります。今回は、それらの技術的な全体像をお聞かせ頂きながら、現在の宇宙開発の動向、および今後の展望についてもお聞きしようと思っています。単純に何十トンもあるものがなぜ打ち上がるのか、などなど、素朴な質問や技術的な不思議にもスポットを当てられたら!と考えています。

企業で日々衛星の開発業務に携わっていらっしゃる方のお話をお聞きする機会は貴重です。宇宙に興味がある方はもちろん、将来宇宙と関わるお仕事をしてみたい!と思う方、そして私のように素朴な質問を聴いてみたい!という方々まで、みなさんと楽しくお話ができたらと思います!ぜひご参加ください!

【ゲスト】
赤澤 聡 さん (某企業にお勤めです)

【参加者】
社会人、大学生(申込先着順 最大15名)

【参加費】
1,500円

【サイエンスカフェとは?】
サイエンスカフェとは、科学の専門家と一般の方々が、お茶でも飲みながら気軽に語り合える場です。ソラオトでは、テーマに合った専門家をゲストスピーカーとしてお招きし、皆さんと知識を共有しながら、語り合えたらと思っています。

【申込・お問合せはソラオトまで】
電話: 03-6453-4545
メール: info@soraoto.net