4月のサイエンスカフェ開催のお知らせ

By terada, 2017年3月16日


【今回のテーマ】

「人工知能とはなにか 〜学習 → 適応 → 最適解?〜」

現在、巷で話題のテーマ「人工知能」を取り上げたいと思います。「人工知能」や「AI (Artificial Intelligence)」という言葉は使い古された言葉で、映画のテーマにもなったりしています。近年この周辺分野で「機械学習」や「ディープラーニング」と言ったキーワードが飛び交い、書店では人工知能関連本が山積み!で一種のブームのようになっていますが、その本質を理解している方は世の中に一体どのくらいいらっしゃるのでしょう。ソラオトスタッフが研究者として仕事をしていたとき(カレコレ6,7年前)に、機械学習などのキーワードが、少しずつ専門分野であった音響信号処理の中に入ってきていましたが、その後どのように展開されていったのか、実はあまりよく知りません。

近年の流行の原動力が、コンピュータの処理能力が格段にアップしたことにあり、大容量のデータを使って様々なことをコンピュータに学習させることができるようになったことにあることは理解できますが、このコンピュータに物事を学習させる → つまり、様々な環境に適応させる → そして、結果として最適解を出させる、を総じて「人工知能」と呼ぶことに、少し違和感を感じます。なぜなら、その「学習」は、そのルーツであろう制御工学の分野で古くから行われてきた適応制御理論にあり、単にその延長線上にあると思われるからです。

もう少し言えば、近年の人工知能と呼ばれているようなモノは、実は人工知能ではないのではないか、比較的シンプルな学習システムのことを総じてそう呼んでいるだけではないか、ブームに乗っているだけではないか、などの批判的な視点も実は持っています(^_^;)。

そこで「人工知能」を改めて考え、技術的な意味や定義を知り、人工知能の研究分野における「過去・現在・未来」を眺め、いま何が起こっているのか、そして人工知能って何なのか、に立ち戻りたいと考えました。

今回のソラオトカフェのゲストは、人工知能の研究者であり、様々なイベントで人工知能研究について熱心に発信されている松田雄馬さんにおいで頂きます。松田さんは昨年までNEC中央研究所にて東北大学と共同で「ブレインウェア」という脳型コンピュータを研究し、特に、視覚情報処理の研究に携わっていた方です。また彼のトークはいつも面白く、魅力的です!(^o^)

人工知能の倫理的な側面 ー つまり、知能を持ったロボットと人間は共生できるのか、のような問いにも興味が無くはないのですが、今回は、技術的な側面に的を絞りつつ、人工知能を考えたいと思っています。

といろいろと言いましたが、21世紀になったらドラえもんが家に居てくれると思ってたのになんで!などと言った、いつも通りの素朴な疑問も大歓迎です!

皆様のご参加を心よりお待ちしております!!

終了後には自由参加の懇親会も開催予定です!

【日時】
4/1 (土) 16:00〜

【ゲスト】
松田雄馬さん

【参加対象】
社会人、大学生(申込先着順 最大15名)

【参加費】
1,500円

【ソラオトカフェとは?】
ソラオトカフェとは、様々な分野の専門家と一般の方々が、お茶でも飲みながら気軽に語り合える場です。ソラオトでは、テーマに合った専門家をゲストスピーカーとしてお招きし、皆さんと知識を共有しながら、語り合えたらと思っています。

【申込・お問合せはソラオトまで】
電話: 03-6453-4545、メール: info@soraoto.net

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世田谷区三軒茶屋のサイエンスカフェSoraoto。工学を始めとした様々なジャンルを中心に、幅広い分野のサイエンスカフェを定期開催しています。また、英会話などの大人向け講座も行っています。興味のある方はお気軽にご連絡ください!