Whatの疑問文とThisの使い方

By okuno, 2016年6月4日


ソラオトの英会話レッスンでは、超初心者の方ももちろんお受けしています。会話練習に先立ち、基礎となる文法をやりたいという方もいらっしゃり、中学のときに学んだ文法を再確認することも可能です。

とある方のレッスンでは、過去数ヶ月かけて基本的な英語の文法を総復習してきました。次のステージということで、現在はリーディングに取り組んでいます!

そんな中で引っかかった文章があったので、紹介したいと思います!

A. What kind of wool is this?

B. What is this wool?

この2つの文の違いはわかりますか?

中級以上の方ならすぐに直訳して、スラスラっと意味を言えるかもしれません。

A:これはどういう種類の毛糸ですか?

B:この毛糸はなんですか?

教科書どおり直訳するとこんな感じです。

Aの方の基本的な文の構造は、

What is this?

です。何が言いたいかというとthisが主語で「これは〜」と、「これ」に日本語の助詞「は」を付けて訳すわけです。

一方、Bの方では、thisがwoolと引っ付いているので、thisは「この〜」という風に所有格になるわけです。

今回リーディングで読んでいたお話の中では、Aのほうが使われていました。

状況としては、外国人がアジアのどこかの国で、年配の女性に珍しい毛糸について尋ねるというシチュエーションでした。その状況で、もしBのフレーズを言ったなら、下手をすると喧嘩腰で尋ねているようにも取られます。

B: What is this wool?

この毛糸はなんなんだ?(すごく質が悪いよ!ひどすぎる!)という風にも取れます。

逆に、この毛糸はなんなんだ?(すごく質がいいよ!こんなの見たこと無い!)という風にも取れます。

これは言い方(イントネーションだったり、表情だったり)で意味が大きく変わる文章です。

Aでそうならないとは限りませんが、Bよりはずっとなりにくいと思います!

教科書どおり訳していると、そういうところまでなかなか気が付かないかもしれませんが、とてもシンプルな文章でも、今回のようなニュアンスの伝わり方というのは存在します。

日々のレッスンでこういったこともよりたくさん伝えていけたら!と改めて思ったのでした。

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