第8回サイエンスカフェ開催しました

By terada, 2015年4月15日


2015年4月11日 第8回ソラオト サイエンスカフェレポート

今回のテーマは、スタッフの専門から遠い、農業に関わる『遺伝子組み換え』でした。専門から遠いとはいえ、日々の生活からはとても身近なテーマだろうと少しはどこかで意識していたテーマ。キッカケがあれば考え、学びたいと思っていました。

そんな折、サイエンス・コミュニケーション協会の例会で今回のゲストである内田さんにお会いして、いつかお話をお願いしますというところから、今回のサイエンスカフェ開催へと繋がりました。

科学的な事柄をいかに一般社会に伝えるかという、サイエンス・コミュニケーションの中では、原発と並び、正確な知識が伝わらないことで起こる、誤った理解を引き起こすもののひとつして、よく他所のサイエンスカフェでもテーマになっています。つまり、なんとなーく遺伝子組み換え作物は、体に良くないのではないか、という「イメージ」が先行し、よく分からないけど悪者扱いされたり、またはまぁ大丈夫でしょうと考えられたりするということです。

『遺伝子組み換え』は、農業技術ではあるのですが、社会問題のひとつとして考えられることが多く、果てには思想や哲学にまで議論が及んでしまうものでもあるため、実際に多くの質問や議論が今回のカフェでもありました。それらに対し、内田さんはひとつひとつ身近で素朴な疑問にも丁寧に応えて頂きました。ありがとうございました!!

ひとつお話を聴いていてなるほどと思ったのは、トマトの原生種。私たちが当たり前のように食べているトマトは元々とても小さな実を持つ植物だったらしい!のですが、品種改良を繰り返してきたことによって現在の大きなトマトになっているとのこと。カフェの途中でもしばしば話が交錯したのはこの点で、品種改良と遺伝子組み換えが話をしているとごちゃごちゃしてくるんです。

ではどこが違うのか。遺伝子組み換えは、品種改良のひとつの方法なのか。そんなことを考えるきっかけを頂けるサイエンスカフェになりました!!m(__)m